ここに紹介するのは、ゼミの学生たちとせんがわ劇場(@調布)でリーディング公演をした時の台本です。『奴隷の島』はマリヴォー劇の最高傑作の一つで、当時パリで活動していたイタリア人劇団によって演じられました。イタリア人劇団の演劇スタイルは、いわゆるコメディアデラルテをそもそものベースとしたもの。フランス人劇団(コメディー・フランセーズ)の朗読劇的スタイルとは正反対の、動きに充ちた即興性の強いもので、『奴隷の島』もそういうイタリア人劇団のスタイルに合わせて書かれています。従って、これをリーディング台本とするにはそれなりの工夫が必要となります。ここでは、演者たちが互いにシンクロするような形で舞台を移動するように演出してあります。何もない舞台上をタイミングよく動き回るのは難しいので、舞台に複数の椅子を設置し、その間を移動しながらリーディングを行います。この台本に従ってリーディングをすれば、とりあえず面白いお芝居になるので、ぜひ試してみてください。
リーディング用演出付き台本は以下のリンクから見られます。
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